疑問に思ったことを個別に列挙する

1.「おかしな書き込み」

・最後の『こしいれせよ』とは

※単なる方言の話か?

2.「行方不明少女」

・「生きても死んでもない」状態とは

←手紙2においては

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・じめんのもっとしたの子たちはないている

・アレらは人の皮を被ってニタニタと笑って

・人の真似をして中身はとうの昔に無くして

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とあり、(元の)魂と肉体(ガワ)が分離かと

霊視の結果は肉体の方を指しているのかもしれない。では魂はというと、あきらのような捕食とはまた違うのでは。例えて言うなら祠に積み上げられた人形のようになってるか

5.「まっしろさん」

・なんで子供たちは暴力的になったのか

ましらさまに感染した事で。暴力的になったのは子供たち(男女)、凸生主、浮気くらい。他には一家心中で生き残った男性、テープおこし4のまさるも候補か。あきらくんの首吊りもか

※自殺を暴力に含めたら広すぎるが、待っているの母は飛び降りを見て笑顔になっていたのは暴力性というより残虐的

なぜましらさまで暴力的になるかは、明言されてないので良く分からない。目的はあくまでも「嫁」である。夫がいるなら妻を山に運ぶための手段にはなるかもしれないが。↑の通り女児も暴力的になっている。これ自体は発症の合図に過ぎないのだろうか

赤い女の方では感染者が暴力的になる記述は無い一方で、あきらくんは暴力的。暴力性がどう発現するかはともかく、根源にあるのは儀式に使った石にあるか

6.ネット収集情報1

・「絶対に殺す」の対象が謎

「まさるが滅多打ちされた時の怨恨、怨念がそうさせる」というなら漠然とした、身の回りのものへの暴力性が発露しての「殺す」というならまあ。でもビミョーじゃない?

7.読者からの手紙1(2004年10月)

ましらさまは自身が追いかけてくるの?

明らかに生身の身体を持って無さそう。ノリがあきらじみてないか

・夢の中の神社がリアルと違うのでは?

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・階段の両脇には石灯篭がぽつぽつと立っていますが、たいてい倒れて

・(上りの)階段の終わりには傾いた鳥居が

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リアルでは石灯篭の記述はなく、鳥居は麓なので別次元説も作れる。ましらさまが夢の中でしか大きな口を開けてなさそうなのもまた

・なんで夢の後に「心地よい」のか?

小沢くんが笑顔になって楽しいとなったように感染の症状と考えるのが自然でそれ以上考えても仕方ない案件だろうか

※夢で恍惚感を得るのはクトゥルフとかでありませんでしたっけ

10.「賃貸物件」

・文字化けしたテキストの意味とは

単純に怪異を認識、知ることで文意をも知ってしまうみたいな描写かと。卒論書いた人があきらを周りの人は誰も認識しないのに自分だけは分かる、みたいな話かと

これは呪文も同様だから文意は感染しない読者は分からずじまいでは(分かったらリアルで感染してる事になって矛盾が生じるかと)

※書き文字も呪文も微妙に変化(小沢くんが認識していた)するが、赤い女の方は一連の文章を機会がある度に続きを見せていくスタイルだったのだろうか(「私」に囁くが如く)。呪文が変化する理由は全く分かりません

11.ネット収集情報2

・「あ」を投稿したのは誰か?

※野暮だから別にいいか…

・最後の写真は誰が撮ったか?

二人分の肉体が無いと無理か…と思ったら近くにいるではないか。まさるが(とはいえ考察になりようがないぞこれ以降)

・「だめになってしまいました」の意味

祠が開いた事で怪異が広がったことを「だめになった」と投稿者がいうかといわれたらビミョーでは

13.待っている

・母親の状況とは?

山の近く、特に5号棟にいる事で感染したものの、自殺はしなかった。あえていえば中途半端な状態といえる。症状は感染源を離れたら治るのだろうか(療養のために空気のきれいな場所に引っ越すみたいな)

感染のイメージが電波を受信するノリを感じる。コントロールなのか自発なのか?

15.「謎のシール」

・シールの起源は?

カルト以前に絵を描いた話はない、そもそも神社や祠にシールは無かったてのも

・シールの意匠は?

真ん中に鳥居があるが、鳥居は神界と俗界の境目を指すらしいので、シールを貼る事で境界を薄くするスポットを増やしていく効果を狙っているのかもしれない

鳥居の下にましらさまがいるが、これは夢の中と同じ構図にみえる。女で囲うのは

その下にましらさまがいて

17.テープ起こし2

・赤い女が消えるのは友達認定てことか

・あきらは霊の中でも一つ上の次元、神的

教団の高みってそういうことなの?

18.「ホワイトマン

・感染しても生還自体は可能な状況

怪異から遠ざかるのは必要(そもそも山に誘うって事は逆に言えばってことか)。とはいえ、「嫁」の条件に合わなくても感染後に「行かなくちゃ」と動いている。なぜ「待っている」では自殺に至らなかったのか謎だ

19.読者からの手紙2

・書き手は誰か?

ましろさまと赤い女の正体を知っていて両者に敵対的で電波的な文章を書く人物、存在を考えると「神社に元々いた神」を想定せざるを得ないのでは

とはいえ、神格自体が書いたというより神格に感染した山の麓の人物が書いたというのが現実的か。文章からして、この感染はまさしく「電波」じみている

「電気攻撃で皆を苦しめる。あくる日、あなたがたがさうやってべらべらと広げてもうオワリ」は結末を示唆しているようだ

・「集団で見張ることしかできないのに」

文脈的に我々に対しての警告の意味あいだろうがなんかあったか

 

20.ネット収集情報3(2011年1月)

・石はどこに消えたのか

赤い女(了)に感染した軍曹が運んだのだろうが、どこに運んだかは記述されない。石を運ばせる動機としては人が多い場所を望んだからだろうか(カルトが石を運んだのも村が過疎化して境内に人がいなくなったからでは)

・屋敷にお札が無い理由

単純に荒らされたからか?

・「ありがとうございました」とは

この屋敷も心霊スポットとして一定の人の出入りは行われていたのに、わざわざネットで誘導したって事は、石を目の当たりにしなければ感染する状況でなかったということか

そういう意味で「感染してくれて、石の運び手になってくれてありがとう」だろう。あまり他のレスに対しては向いてないか。一貫してスレ主に対して指示しているから

なんでこのタイミングで移動させようとしたのかについては謎か。スレの時期に何か好機があったのか、近畿心霊スポット凸スレが今まで無かったのか(流石に現実的でない)、家が荒らされてきたから引っ越しなのか

※安価狙うのは「浮気」から造作も無いか

 

21.「心霊写真」

・なんでロッカーの中に置かれてるんだ?

そこらにあるもので見繕った感が。というか人形一つで足りるのか?

※職員が事もなげに説明するのは、風習だから仕方ないと機械的な処理にも見えるし、行方不明少女で妙に手慣れた対応の警察の薄々知ってそうな地域の人な雰囲気とも被る(「待っている」での不動産グル説はここでは流石に)

22.ネット収集情報 4

・「高みからみなさんをみちびいて」とは?

あきらは霊の中でも一つ上の次元てやつ?

教団が高みに行って宇宙の真理を云々とは

赤い女的には感染を広げる存在を想定してるっぽいが、マスコミ関係ないよなと

 

23.「浮気」

・怪異がごちゃごちゃしてるようにみえる

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・儀式:赤い女がしてる動き+「ましら様」

※成立:2004年頃(既にカルトは解散済み)

・成立:即レスと粘着は赤い女ムーブか?

※とはいえ自分かは呼びかけ(近づいた)なら

↑「おかしな書き込み」は微妙なライン?

・以降:感染者の笑顔と身代人形はましら

※「渡さないことは許されない(遊び)」

※暴力的な行動もましらさまっぽいか?

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※そういえばこれは降霊術と言うんですね

作品を「浮気」まで読むと降霊術には赤い女とましらさまの要素を併せ持っているようにみえる。では、それらの要素がどこで繋がってくるのかというと作中終盤のカルトによってである

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※作中だと潜入レポの前に「浮気」の降霊術と赤い女の関係についての考察があり、レポ後にはそれへの(カルトの儀式と赤い女や降霊術の関係についての)言及はないのも漫然とした気分になる一因かも

※ちなみに作品の時系列的に小沢くんが潜入レポを「私」に突きつけて考察したあとに「私の反応を待たずに、彼は続けました。そうです。「山へ誘うモノ」と「赤い女」と「あきらくん」についての考察を延々と」するので、降霊術と赤い女の関係を考察する際に教団の儀式に言及していないのは(時系列を考えるなら)おかしいといえる。「私(=背筋)」が情報拡散をするために資料にエンタメ性(謎解き要素)が必要と考えて「「教団の儀式」というワードが突然出てきたら読者は困惑するし、教団はオチの一つだから後ろに置いた方が(エンタメとして)効果的だよね」と思ってあえて(教団の儀式も赤い女と降霊術に関係してることを)隠したとしたなら納得性はある(小沢くんが単に忘れてましたっていうのはビミョーじゃないかな)

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カルトは赤い女が所属していた教団であり、彼女の動きの元ネタは教団の儀式であった。一方、カルト内での出来事はましらさまの要素と共通点が多く(石と女と感染症状※頭痛)、何より小沢くんが調査を通してましらさまに感染した(端的に「山に誘われている」)際に、カルトが唱えていた呪文を一言一句覚えていた事からも、ましらさまとカルトに関係性があるといえる

※頭痛はキャンプで。なお、症状の一つである記憶の欠落は赤い女側にも見られる

 

この関係性を降霊術に単純に当てはめるのであれば、赤い女(カルト)の動きによってましらさまにアクセスが可能であるようには思えるか。実際、あの場にいた人たちは小沢くんと同様の状態にみえるし、「私」はめまいが酷くなっている

※では、カルトの儀式が(「浮気」のごとく)直接的にましらさまに繋がっていたのかといわれたら疑問である。このカルトでましらさまへの言及は一切ないからである。こう考えるとカルトとましらさまの具体的な関係は謎である(ここではこれ以上は立ち入らない)

 

27.読者からの手紙 3

・赤い女はこの時点で何を求めてたか

手紙の内容や文体から、書かれた時点では生前の、「(あきらくん死後の)何か月か経つと急に様子がおかしくなった※怪談作家」状態にみえる。最後の四通目には「私はより高みに到達することにした」と、死(四)の直前のようだ。以下では怪談作家の話も交えつつ考える

手紙には願望とその理由が書いてある。願望はマスコミにある情報を拡散してもらうことである。この拡散願望は同時期にお札を街中に貼ったり配ったりしてる(※怪談作家)事と符号している

マスコミが拡散すべき理由としては「それを見て理解できる人もいるはず」だからであり、理解できる人は少数派なので沢山の人に知ってもらいたいという印象も感じられる(街中で配ってる時には「当たり」が少ないと感じたのかもしれない)

※ある場所5で語られるような、意趣返しの側面もある。拡散しないと消失するというマイナスのイメージは感じられない(「虫※ある場所5」になりつつあるかもしれない)が、神格は存在を知られなかったら薄まる(テープ起こし4)こともあるかもしれない(なら拡散しなくてもお札に効果があると発見できるのかしらとか※いや、元ネタのましらさまの時からお札は拡散させていたよなとか)

※「理解できる人もいる」ということは感染しない人もいるということであり、怪異は全員が一律に感染するものではないらしい。ターゲットに選ばれたら100%にもみえるが。上記で「少数派」と書いたのは「(私のような)母親」を想定したが、それ以外の人もあまねくターゲットなのだろうか(お札を拡散するだけで友達になれるのは「謎のお札」にもあった)

※「それを見て」がマスコミの報道を見てとは限らなさそうなのが恐ろしいところ。とはいえ、何故シールを手紙に同封しなかったのかという疑問も生まれる。配布してるなら固定した場所に貼らないと効果が生まれないというわけでもないだろうし

※最後の「わたしを見つけてくださってありがとうございます」はマスコミが結果的に「わたしはあの子を救い出した」「素敵なこと」に加担したからであろうか

その、肝心の情報に関しては「わたしはあの子を救い出した」事に関係しているらしいが、それが「素敵なこと」以外は何も記されていない(↑の理解できる人の話以外)。とはいえ、これがお札と関係がある事は(↑で見たように)同時期の行動から分かるし、お札を配布する際に「「大発見です!」とか「ご加護があります!」※同上」との発言も「素敵なこと」と同様にポジティブさはある

とはいえ、「救い出した」ことが大発見であったり素敵なことである事は理解できなくもないが、「ご加護」は繋がらないように思える。お札によって「ご加護」が発生して「救い出し」が行われた、ということであろうか

※「ご加護」のように、漠然とした話は作中に幾つか出てくる。「浮気」の降霊術は「ましろさまからお告げをもらえる」。学怖の電話ボックスは「あきとくんにおねがいごとを言うとかなえてくれる※これは特に「素敵」だ」。更に言えばカルトの教義は「高みに行く」ことで「宇宙の真理を得る」ことだった(どれも悲惨な最後を迎えるのも同じ)

ところで、赤い女は「救い出し」を「素敵なこと」と本当に思っていたのか。ある場所5において「よみがえらせた我が子は、偽りの神より醜悪な、なにかだった」とある(赤い女自身が言ってるわるわけではないが)。この後に「でも、女はそれを我が子だと信じた。」とあっても「素敵」かといわれたらビミョーである。とはいえクトゥルフ神話trpgで「SAN値直葬」という言葉がネットにあるように、発狂してしまえばそう思う可能性はある

ただ、更にその後には「ただただ命を喰らうだけのなにかを満足させるために、自らが呪いに加担し、さらにはお札を使ってなんの関係もない人に呪いを感染させた。でも、それだけでは足りなかった」とある。これが発狂後とはいえ生前の、死後の「虫(本能に刻み込まれている)」の状態でない状態で思っていたとしたら単なる欺瞞ということにならないだろうか?そうなると赤い女の独善的な、電波な発言が演技じみてるようにも思えるが

※まあ「気分の昂り※怪談作家」を感じていたようだし、理屈は通じないのか。scp2718やsirenの屍人みたいな一般人が結果的に被害に遭うのとは違うのかしら

 

 

29.テープ起こし 3

・一家心中がどう行われるのか分からない

最終的に男は生き残ってるが男だけ感染してなかったということか?それならホワイトマンでの一家とも符号はするかも

31.「カルト教団潜入」

・教団とましらさまの関係は?

これは他で扱う

33.テープ起こし4

・Sが引退した理由は怪異が本当にあることからだろうか

・その石はなんなんだよ

これは他で扱う

34.ある場所5

・「偽りの神にすがって」作り上げたの?

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あの女、「赤い女」は我が子をよみがえらせようとしたのでしょう。

信じていたのに自分を選んでくれなかった、あまつさえ自分のこどもの命を奪った、偽りの神にすがって。我が子の死を目の前にしてさえ祈った、どうしようもなく馬鹿な女です

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とあるけど、蘇らせるために偽りの神にすがったのか文脈的にわからなくね。以降には

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石を盗み、お札の文字を自分の子の名に変えて、よみがえらせた我が子は、偽りの神より醜悪な、なにかだった。

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とあり、その偽りの神の儀式を踏襲して蘇らせようとしたのは分かるが(踏襲したのをすがるというかな)